姫路の左官職人のブログです ^^)/
前回記事を書いた、香美町の土蔵改修工事の続きです。今回は前回の漆喰中塗りの上に仕上げの上塗りを施工しました。
漆喰の上塗りになると最終の仕上げなので、丁寧に塗っていきます。
左官の腕の見せ所ですね~
漆喰の上塗りも中塗りの工程と一緒で、軒の部分から仕上げていきます。
細かいところは、きちっと細かい鏝を使って丁寧に仕上げます。
ちょっと顔が真剣すぎて怖いですね~。
一度塗り付けをすると、打ち継ぎができないのでみんなで一面を仕上げていきます。
軒の仕上げが終わると次に壁の上塗りに入っていきます。
大壁の仕上げは光のあたり具合で凹凸がよく目立ってしまいます。上塗りの塗りつけ時に丁寧に地ならしをする必要がありますね。これも職人の腕の見せ所です。
ちょっと乾いてきたのか、壁がひかり気味ですね
左官の仕上げで漆喰磨き仕上げという仕上げ方法があるのですが、ここでは土蔵なのであまり光らさないように仕上げないといけないです。
押え過ぎたり、押さえの時期を間違えると光ってしまうので要注意です。
鏝ムラのないように、丁寧に丁寧に押さえていきます。
続いて水切りのボーダーを仕上げていきます。この水切りは角をきっちりと通さないと見栄えがかなり悪くなります。きっちりと定規を用いて塗りつけてしていき、丁寧に仕上げていきます。
東西南北、四方の水切りボーダーを仕上げていくのでこれも結構大変です
このボーダーのサイズは次の工程のなまこ壁の仕上げにも大きな影響があるので、キッチリ計算して狂いのないように仕上げていきます。
次に仕上げる工程は、前回中塗りまでした懸魚の仕上げに入ります。
今回は漆喰の上塗りなので、最後の作業になります。
彫刻の仕上げは左官の仕事でも難しいので慣れた職人さんの手によって仕上げていきます。
なかなか良い感じで仕上がってきてますね~。真剣さが伝わってきます。
彫刻などの仕事はたくさんあるわけじゃないので、仕上げる職人にも力が入ります。
これで家紋の彫刻が完成しました。すばらしい出来に仕上がったと思います。
以上で、軒、壁、家紋彫刻のすべての仕上げが完了しました。
今後、乾燥期間をあけて最後の工程、なまこ壁の仕上げにかかっていきます。
なまこ壁の方も施工が始まれば報告します。
- 2009/05/28(木) 23:28:16|
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加西市にお住まいの施主様から仕事の依頼をいただいて、施工させていただいております。
お仕事の依頼内容は、玄関のジュラク壁、2階廊下、部屋、塗り替え・トイレと洗面台の珪藻土塗り替え、外部は屋根の面戸の漆喰塗り替えの依頼をいただきました。

ジュラク壁の塗り替え前の写真です。下地処理が終わりました。


写真ではフラッシュの関係で白い壁にみえますが、実物は薄茶で落ち着きのある色で仕上がっています。

内装のジュラクと珪藻土塗りが完了しました。

続いて外部で屋根の面戸漆喰に入ります。

面戸漆喰はメンテナンスを怠ると、雨漏りの原因にもなりますし雨が漏ると中の柱や壁を傷めることにもなります。

屋根の面戸はきちっとメンテナンスをされることをお勧めします。雨漏りがひどくなると、面戸工事だけではすまなくなるので、常にチェックされると家が長持ちするでしょう。

- 2009/05/26(火) 17:40:35|
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現在、兵庫県香美町にお住まいの施主様からのご依頼で土蔵の修復工事を行っています。ご依頼内容は、外部壁の漆喰塗り替えと懸魚の彫刻、それと巾木のなまこ壁の施工です。
まずは、ふ糊を炊き漆喰の中塗りの材料をつくります。
練った漆喰を使い、まずは軒の段を漆喰の中塗りしています。段数は3段起こしです。
続いて壁の中塗りをしている写真です。
これが今回、懸魚の漆喰彫刻の下地になる板です。家紋と波模様がカッコいいですね。
この板を壁の下地に取り付けし、彫刻を崩さないように漆喰を塗り込めていきます。
なかなかの出来です。純白の壁に純白の彫刻が味がでてますね。彫刻は同じものが2つとしてなく
やりがいのある仕事です。
軒、壁、彫刻と外部はすべての漆喰中塗りが完了しました。今後、乾燥期間をあけて漆喰の上塗り作業に入っていきます。現在施工していますので、また完成すれば報告します。
- 2009/05/26(火) 17:17:32|
- 現在施工中の現場風景
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姫路城も工事が進み屋根のほうは完成に向かってます

測り物も仕上げに着々と、かつ慎重に作業しています
夕日に映える姫路城も素敵ですな~
- 2009/02/17(火) 19:05:43|
- その他
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昨年のことなのですが三木のE-ディフェンスにて「伝統木造建築一般二階建て構造」の耐震実験を施工しました。
これは関東土の荒木田で荒壁練を行っています。
荒木田土を足で踏み、混練していきます。それに10数センチに切ったワラスサを入れて
さらに混ぜていきます。これが結構きつい
ちょっと作業が飛びますが、小舞を掻いた下地に先ほどの荒壁を塗りつけていく作業です。
これは貫き伏せといって、貫きの部分はどうしても塗り厚が薄くなるので藁などを使って
割れ補強をします。この作業が結構大事です。
荒壁塗りが終わり、乾燥ができたら次は土の中塗りの作業に入ります。
この作業も中塗りの一部でチリ廻りといいます。
土の中塗りの施工です。今回の実験ではこの中塗りで壁の仕上げとなるので、
左官工事はこれで終了となります。
完成した実物大の実験体です。後は振動実験が行われるのを待ちます。
耐震実験までの待ち時間の1コマ
こちらが今回僕らが塗った実験体です。
下に見える黒い土台ごと「阪神大震災JRタカトリ駅の最大震度」と同じ揺れ方で実験しました。


結果こうなりました
。
一つのいい経験ができとても勉強になりました。
- 2009/02/15(日) 18:13:25|
- 国交省モデル住宅耐震実験
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